平成16年度県連弓道競技運行細則


県弓連主催の弓道競技については、日弓連「弓道競技規則」に定めるところにより運行されるべきであるが、 競技の規模、射場等の都合により必ずしも準拠し難い場合もあり、また細部について補足したい点もあるので、 これらを踏まえて今年度の弓道競技運行細則を競技部員の役割に応じて定め、競技の厳正かつ円滑な運行を計ることとしたい。
1、事前準備
・立順表、プログラムの作成、表彰状の準備
・賞品の用意、弁当の手配 ・矢渡、介添え、礼射の要員の手配、補助要員の確保
2、受付係り
・出場選手の名前をプログラムにより確認する。難解な名前にはカナを振る。
・当日の欠場者を確認して立順表およびプログラムを訂正する。
3、招集係り
・控え選手の待機場所を設営し、招集して着席させ、氏名を確認する。
・弓具の点検<狙いの目印、弓・弦の不手入れ等>、弦巻の預かり及び弦切れの張り替
・注意事項の周知<入場のタイミング、行射の促進、行射後の矢取り・看的(次の次の立の矢取り・看的)の周知等>
4、進行係り  
・場内全般、特に安全に気を配り、毅然とした態度で自身を持ってのぞむ。
・座射・立射により競技開始の合図を区分する。(起立・始めの合図)
・行射の途中で選手が射位を離れては不可。やむを得ない場合は場内審判長の許可をうる。弦切れの場合は選手から弓を預かり、 招集係りに渡し、張り替え後選手に渡す。
・行射後看的に不審がある場合、選手等から確認の要請があった場合は、矢取りの前に的前担当に合図して確認させる。
・遠法において1つの順位で7人以上の候補選手が居る場合は、1本射抜きをいれる。
・遠近法における選手の本座及び射位での位置、その移動方法は、1つ的の礼法に準じて整然と行う。 (4人1つ的の礼法に倣い選手の動線が4角形となるよう配慮する)
・遠近法では、的前担当からの矢の受け渡しの際、 双方軽く揖をして矢を左手で受け、一旦審判席に向けてから選手に向き、 上位から順位を決める。その際、はっきりと順位と名前を読み上げる。
5、的前担当
・立終了の都度、的中本数と看的表示の整合を確認する。
・ 記録係りからの標識(黄色丸板)による合図を待って看的表示を戻す。
・ 的場から射場への矢の持ち運びは、矢道の下手を通る場合は、矢羽根を矢道の方に向け、左手で篦の中程を持ち、 右手で矢尻を保持して運ぶ。矢道の上手を通る場合の持ち方はその逆にする。
・ 遠近法の場合は、メジャーを持って2人以上で判定する。下手が矢を抜き上手にわたす。上手は左手で受け、矢道を通り進行係の左手に渡す。
・ 遠近法における、遠近の判定は、「弓道競技規則」に則り厳正に自信を持って行う。特に,はたき矢に注意すること。
・当たり外れが不明確な射は、疑問標識を速やかに出し、立終了後直ちに確認する。
6、記録係り
・看的表示により記録する。記録後は標識板を挙げて的前へ記録終了を伝える。
・順位決定戦では、決定する順位、出場選手名(またはチーム名)、決定方法(射抜きか、遠近か)および使用的を書き出して招集係りに渡す。
・決定した順位は直ちに表彰担当に渡す。
7、その他
・以上の各係りの分担は、原則であり、競技の進行状況により、相互の分担に関係なく円滑な競技の運行に努めることとする。