平成24年1月吉日
石川県弓道連盟会長
島田 袈裟幸
平成24年年頭のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。
昨年は年頭の所感で、日本人の危機意識の欠如について、縷々申し上げましたが、時を置かず3月11日には、大変なことがおきてしまい、特に東京電力の原発では、日本人の危機意識の欠如がそのまま露呈され、そうでなくても狭い日本の国土は失われ、放射性物質は日本中にばら撒かれ、人々は故郷を追われ、日本の農産品は、農薬入り餃子のしっぺ返しを食い狭い市場をより狭くしてしまいました。大気を、海を汚し、世界の人々に多大なご迷惑をおかけしています。
それでも私たちは大した意識の変革もなく、せいぜい被害にあわれた人たちに一片の同情と些少の義捐金、皆で元気を出そう程度でお茶を濁して、生きています。
大きな危機は今去ってこれから復興に邁進すれば未来が開けると言った状況に置かれている訳ではありません。
社会、経済はいま重大な変換機にあり、自然環境も危機的な状況にあることは、皆様もご承知の通りです。
このような時期に当って、私たち弓道を学ぶものは、武人としての覚悟を持って、時流に流されること無く、自分の立場を明確に意識し、自己の生活を律し、社会に参画していく必要があります。
財団法人全日本弓道連盟は平成23年10月31日を以ってその活動を終わり、それを引き継ぐ形で公益財団法人全日本弓道連盟が平成23年11月1日から発足しました。私たち石川県弓道連盟も石川県を代表する唯一の団体として加盟を申請し、承認されました。
私は石川県弓道連盟を代表するただ一人の評議員をさせて頂くことになりました。まだ運営は手探り状態みたいですが 、それだけに評議員はしっかりやらせて頂かないといけないと感じています。
公益財団法人全日本弓道連盟の定款(全日本弓道連盟HP→サイト内コンテンツ→連盟規約)をご覧頂ければご推察いただけるようにどちらかと言うと税法上の理由から公益財団法人に移行したもののようです。
石川県弓道連盟も気を配っていないと税法上の不利益を蒙る可能性が無いとはいえませんが、(これは全日本弓道連盟や石川県体育協会が公益法人に移行するからではなく、法人法の改正に伴うもののようです。)常に他県の弓道連盟と情報を交換し、会計士さんとも相談していますのでトラブルに巻き込まれることはないと思っています。
弓道を志した皆さん特に中学生、高校生、大学生の皆さんの中から一人でも多くの方が弓を一生の友として人生を豊かにしようと思って頂ける様に、弓の恩恵を受けている私個人としてお話の出きる機会を得ることが出来たら思っています。多少組織の混乱があるかもしれませんが、直接私にお声を掛けて頂ければ、出きるだけ出向く積りです。
年頭に当って、ただ思ったことを申し上げました。