金沢学院大学のページ・H25

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『自律の知恵を育もう! 』
〜金沢学院大学弓道部〜

H25.11.16
金沢学院大学弓道部
監督 西川 峯高


1.活動場所
 大学構内にある6人立の弓道場(平成6年3月竣工)が通常の活動場所である。

2.部員紹介(H25.11現在)
 ・主 将  古川 祐輝(2年)
  ・副 将  川端 義人(2年)
        福島  楓(2年)女子代表
  ・主 務  川端 義人(2年)
  ・会 計  品川 麻衣(2年)
        吉村 泰佑(2年)
  ・学 連  福島  楓(2年)
  ・部員数  男子  9名
        女子 12名  計 21名

3.部 旗
「心技」(平成7年に作成。夏合宿での特別講師、日暮千曲先生の揮毫)
「攻心」(平成12度卒業生による寄贈)


4.弓 道
「礼射」系 正面打起し
「正確な弓を引く」
「文射」

5.部としての目標
知進守退・心技 自律の知恵を育もう 

6.金沢学院大学の特徴
 (1)沿革 
 本学弓道部の創部は、昭和61年(1986年)である。
前身は「金沢女子短期大学弓道部」。翌昭和62年(1987年)に四年制大学が併設され「金沢女子大学弓道部」として、同短大を含め本格的な活動を始めた。
その後、平成7年(1995年)に男女共学となり、校名変更に伴って「金沢学院大学弓道部」として今日に至っている。
(2)歴代の指導者
 部草創期にこの弱小の弓道部に快く援助の手を差し伸べてくださったのは、石川県弓道連盟元会長の佐野隆一先生(教士七段)、長野県弓道連盟元副会長の日暮千曲先生(教士七段)、そして氷見市弓道連盟名誉会長の高畠成中先生(教士六段)である。
とくに佐野先生には、平成5年(1993年)から平成11年(1999年)までの7年間、毎年3月の春合宿(辰口町弓道場)にお招きして、まだよちよち歩きだった本学弓道部の基礎固めのために真摯なご尽力・ご指導をいただいた。
「弓は小手先ではなく身体を使ってひくもの」。この先生の教えが、いまの学院大の射の基礎にある。
 平成12年(2000年)から、春合宿の地を氷見に移した。
学生たちに弓道をどう教えたらいいか、悩み模索しているときに高畠先生と出合った。
学生だからこそ、弓道の考え方や理論を科学的に学んでほしいと思ってきた。
古の知に学びながら、感覚や気分に流されない抑制の利いた合理的な射を、具体的な言葉を媒介に身につけさせること、その実践的な教化課程をつくらねばという思いが、高畠先生の「文射」の考えに吸い寄せられていった。
その後現在に至るまで、春合宿だけでなく、年に数回学生たちを氷見に連れて行き教えを受けている。
 9月の夏合宿には、学内道場ができた平成6年(1994年)から10年間、日暮千曲先生(平成24年3月没)の指導を受けてきた。
学院大の部旗「心技」は先生の揮毫である。
また、年1回発行している部誌のタイトル『?』(やごろ)も先生の発案である。
本多流のご指導が新鮮だった。
「剛弱を動かさず押しぬけ」「押大目引三分一」「半捻半搦」などの先生の教えに、多くの部員たちが救われ、弓道に開眼し、強くなって道場を巣立っていった。
 その後、平成16年(2004年)から2年間、栗林 實先生(小諸市、範士八段、平成18年1月没)のご指導を受けた。
先生が学院大に残された遺訓、「保ち(闘う忍耐)」と「(実践の)気合い」を忘れまいと思う。
先生の言葉はとても簡潔平易であったが重さがあったし、気が抜けた射には雷が落ちた。平成18年の夏合宿からは、小笠原流範士、百瀬豊先生に師事された北信越学生弓道連盟元副会長でもある清水克也先生(上田市、教士七段)のご指導を受けて現在に至っている。
 また、例年8月末に実施している部内講習会では、現石川県弓道連盟会長の水橋美喜夫先生をお招きし、そのつどテーマを決めて、射道の研究・研鑽を積み重ねている。
(3)考え方と方針
 金沢学院大学弓道部の特徴は、そういう意味では、特定の師範を持たないことなのかもしれない。
学ぶことができる人であれば誰であろうと貪欲に学ぼう。
そのためには逆に、指導を受ける側にそれを吸収できるだけの主体的条件、つまり「自律の知恵」(高畠先生)が備わっていなければならないと考えてきた。
自分の殻に閉じこもった独り練習をするな、皆で部活をやっていることのメリットを活かせ、受け身になるなと言ってきた。
部は相互にいきいきとぶつかり合う創造者の集団でなければならないし、道場は身体と精神を自律人のそれに鍛え上げていくトレーニングの場だと常日頃教えている。


『全国に通用する射を』

H25.11.16
金沢学院大学弓道部
主将 古川 祐輝


 金沢学院大学弓道部の主将を務めるにあたって、私の脳裏に真っ先に浮かんだのは「全国に通用する射」をつくりたいということでした。そのきっかけになったのは、昨夏東京で開催されたインカレで、上位大学の射に圧倒されたことです。射技・体配ともしっかり鍛えられていて、見る者を感動させる射でした。井の中の蛙を脱して、全国で戦えるチームをつくりたい。でも、どうすればあのような射ができるようになるのか。
そのためにはまず、本学が所属する北信越地区で、中りや射が安定していて一番強い大学を目指そう。マンネリに陥りやすい日常の部活動を緊張感のある稽古に変えること、具体的には今まで以上に試合形式を導入し、射詰めや遠近競射などで個人を鍛える実戦的な練習を中心にしようと思っています。
また、石川県や金沢は大学が多いという地域的なメリットも活用し、年2回の県内大学対抗戦だけでなく、金沢工業大学や金沢大学などと緊密に連携して、合同練習や練習試合の機会も増やしていければと思っています。さらには、現在の県内五大学対抗戦を発展的に改組して「石川県学生弓道選手権大会」(仮称)を実施しても面白いのではないかと考えています。
 私の目標は、部員数は少ないですが、「全国に通用する射」をつくることです。そして、秋北や春北で勝って、学生王座決定戦や全国選抜大会に出ることです。この冬場は、まずは体配と手の内について正確な知識を身につけ、その技術が身につくように徹底的に修練を重ねたいと思っています