『忠恕(ちゅうじょ)』
競技部長
越野 義弘
「忠恕」深い真心と思いやりの心があること。
「論語」の中に出てくる言葉でもある。
夫子(ふうし)の道は、忠恕のみ
孔子が、「自分の生き方は、只一つの道で貫かれている」と曽子に語った。
その一貫した道とは何かを、曽子が洞察した一説である。
我々弓道においてもそうありたい。
子曰 参乎 吾道一以貫之
(し のたまわく しんや わがみちはいつをもってこれをつらぬく)
曽子曰 唯 子出 門人問曰
(そうしいわく い しいず もんじんとうていわく)
何謂也
(なんのいいぞや)
曽子曰 夫子之道 忠恕而巳矣
(そうしいわく ふうしのみち ちゅうじょ のみ)
弓道誌、平成17年1月号の巻頭言に掲載された鴨川乃武幸元全日本弓道連盟会長の言葉です。
「己の欲せざることを人に施すなかれ」、この言葉を守ってゆけば誤りのない人生を送ることが出来る、2500年前の中国の先人、孔子が弟子の問いに答えた言葉です。この記事により忠恕と言う言葉を知り、深い感銘を受けました。
その年の11月、北信越弓道選手権大会称号の部の選手に運よく選考されました。谷内正博さん、曽山良和さんと全国レベルで活躍をされている二人とチームを組むことが出来ましたおかげで、幸いにも一本差で逆転優勝をすることが出来ました。その折に頂きました優勝盾が写真の忠恕と書かれた盾です。
国内には多くのスポーツ団体がありますが、このような言葉を優勝盾に掲げる全日本弓道連盟に改めて弓道を学んで良かったとの思いを新たに致しました。
弓道を本格的に再開して31年、この盾のおかげで、優勝をして最も感動した北信越弓道選手権大会でした。
県主催大会について
県主催大会の運営主体を各ブロックにお願いをしてから五年目を迎えました。会員の皆様方、競技部員の御協力のおかげで、大会運営もスムースに行われるようになり、深く感謝しております。
今年度は全日本弓道連盟にて大会運営要項が正式に決定されました。県主催大会運営要項も一部手直しをし、全日本弓道連盟大会運営要項に沿った運営が出来る様、大会運営力の向上に努めますので、会員の皆様方のより一層の御協力をお願い申し上げます。
(H24.7.25)