内灘町弓道協会弓道教室感想文ページ
『R4年度 内灘町弓道初心者教室 の途中報告です』
今年も恒例の「内灘町弓道初心者教室」が始まりました。
一昨年はコロナ禍の影響で中止、去年は秋にずらしての開催でしたので、例年通りの5月開講となった今年は、弓を引くのにちょうど良い季節と相まって、受講生も指導役の協会員も、フレッシュな気持ちで臨んでいます。
今年の受講生は6人。女性5人・男性1人で、うち弓道経験者が2人。20歳から50歳までと、顔ぶれも豊かです。
教室は全15回の半分ほどを終えました。
初めは徒手やゴム弓での射法八節の繰り返しで、せっかく来たのに物足りないのではないかと毎年心配しますが、これをしないことには次のステップに進めません。
受講生は「楽しいです!」と笑顔で大人の対応をしてくれます。
そして、弓での素引きを経て、5回目からは巻藁が登場。
弓道らしくなってきましたが、ここで途端に難易度が上がります。
普段の生活ではあまり使わない部位の筋肉をフル活用しなければいけないため、
「手先の力を極力抜いて、肩を下ろして、胸を開くように。両拳は平行に、脇の下の筋肉を使って…」
などと、初心者には多すぎる情報量を詰め込んで教えようとしてますが、
言ってる自分もちゃんと出来ているのか怪しいものです。
それでも中には、初めてなのに安定した会を見せる人もいれば、体が傾きがちだった人も、アドバイスしているうちに縦横十文字が整ってきたりと、見る見るうちに上達していくので、的前に立つ姿を見るのが今から楽しみです。
弓道教室は、6月末の最終15回目に、
各々一手坐射を披露するのが目標となっています。
『R3年度 コロナに負けず!内灘町弓道教室開催!』
コロナに負けず!内灘町弓道教室開催! 去年はコロナ禍の影響で中止となってしまった内灘町弓道教室ですが、 今年は、当初5月〜6月の予定だったものを秋にずらして 9月〜10月の日程で開催できました。
参加者は20代から70代までの男女9人で、うち6人が経験者という顔ぶれ。
中には、高校の部活で一緒に弓を引いていた友人同士が弓道教室で偶然再会したり協会員の高校時代の1年後輩が偶然参加してきて、およそ50年ぶりの再会を果たしたりと、なかなかのドラマがありました。
そのおかげか、全15回の教室は和やかなものとなり、教室生からは「楽しかった」とか「もっと弓を引きたい」といった声が聞かれ、ほとんどが協会員として残ってくれました。
これから徐々に寒くなっていきますが、協会員として残ってくれた教室生へのフォローを欠かさず ますます楽しく弓道に親しんでもらえたらと思っています。
『多彩な顔ぶれ 内灘町弓道協会 初心者教室』
平成30年7月 内灘町弓道協会 太田 武志
内灘町弓道協会の弓道初心者教室。5月11日から始まり、例年よりも多い10人が受講しました。
今年特徴的だったのが弓道経験者の多さです。過半数の6人が経験者で、このうち4人が有段者。個性も豊かでした。年齢の幅は15歳から73歳!しかも国際的!アメリカ人・インドネシア人の方がお一人ずつで、ご夫婦や姉妹での参加者もいらっしゃって、教室は毎回、真剣さの中にも和やかな賑わいを見せ、指導にも熱が入りました。
週2回の教室は6月28日に全15回を終え、無事、閉講式を迎えました。 式では、受講生に修了証書が手渡され、松川衞会長が「本来の教室では基本動作にじっくりと時間をかけた上で的前に立ってもらっていたが、今年は経験者が多かったこともあり、的に中る楽しさを早く味わって欲しいと言う気持ちで進めてきた。経験者でも10数年ぶりと言う方もいたが、これから続けていけば、さらに思い出すと思う。今後もフォローしていくので生涯スポーツとして楽しんで欲しい」と述べました。
その後、全員が教室で学んだ射法を的前で披露。経験者はすっかり勘を取り戻した堂々とした射を見せ、中には一手皆中させた方もいらっしゃいました。また、初心者の方も教室で学んだ射法八節を丁寧に行い、気迫のある残心を見せていました。 余談ですが、女子高校生の受講者が弦切れとともに中りを出し、「それは『中り弦』と言って安産のお守りになるよ」と教えてもらっていましたが、安産のお守りを持つには早すぎると笑い話になっていました。
今年は10人の受講生のうち8人が協会に入会し、継続して弓道を学びます。多彩な新協会員を迎え、「弓道は年齢や性別にかかわらず誰でも楽しめるスポーツ」ということを改めて実感した今年の弓道初心者教室でした。
H26年教室
『弓道と私』 (内灘町 大地美千子 83歳)
「お母さん弓やってみる?」
町の広報を見た娘から軽く声を掛けられ、何でもやってみたい昭和一桁(今年、干支七回目)の私、「そーね」と返事をし、全十五回の練習に加わった。長刀をしたかった私には、弓も面白かった。
礼に始まり礼に終わる日本古来の伝統物は、皆通ずるものがあると思った。弓を射る基本の法則である『射法八節』を色々先生方に指導され、私の弓道人生が始まった。
一緒に入門した初心者四人の中でも、若い人達は早々と形が作られて行く。それを横目で見ながら、昭和一桁は足腰も思う様にならずフラフラと付いていく。
それでも先生方のおなさけと励ましに支えられて、週二回、月曜と木曜の練習を楽しくこなし二ヶ月の練習を皆勤で参加、無事終了証書を頂いた。
練習最後の日に胴着と袴一式を見立ててもらい購入。卒業後初のお稽古の日に着付けを習って早速着てみる。真新しい胴着と袴を着けて鏡に映った姿は我ながらそれなりに格好良い、満足。
私も弓を射られる一人だと思い、先輩方の格好良い姿に憧れていた自分に、これからは弓道の道を少しは進みたいと云って聞かす。ところが現実は中々そうはいかない。
打起しや引分が上手くいかない、手の内が定まらない、先生を悩ませている腕の痛さ、足腰の痛さなど、それでもお稽古の回を重ねるごとに徐々に慣れてきた。
先生方も、私の年齢を考えて無理は云われない。諸先輩方の弓を射る時の姿勢を見乍ら憧れ、私も早く一人前の弓が射られる人に成りたいと日夜思い続け、家にいても気が付けばイメージトレーニングをしている自分に気づく。
そのお陰か、落ちていた握力が少しずつ戻り、巻藁に向かって立つ時も足をしっかり開き踏ん張って立っている自分に驚いている。